「出典:ドラゴンクエスト ダイの大冒険 アニメ公式サイト/第18話『ヒュンケル対ハドラー』」
もしも『DRAGON QUEST -ダイの大冒険-』のハドラーが社長だったら…?
どんなマネジメントスタイルで、部下たちに対してはどんなコミュニケーションをとって組織統制していくのでしょうか。果たしてそのMVV(ミッション・ビジョン・バリュー)とは…!?気になったので、全力考察してみました。
ハドラーといえば、凶悪な悪の魔王として登場したのに、最後には男気溢れるカッコ良すぎる武人へと急成長する愛すべき敵キャラです。
大魔王バーンとの厳しい命令に従いつつ、野心やプライドを持って部下を管理し、責任を背負わされるハドラーの姿は、さながら中間管理職のそれでしたよね。
でも、最後は大魔王バーンにも容赦なく刃向かいました。
「オレをなめるなァッ‼大魔王ォッ‼‼」
そんなハドラーが社長になったら…?
それでは、全力考察スタートです!
『DRAGON QUEST -ダイの大冒険-』ってどんな物語?
『DRAGON QUEST -ダイの大冒険-』は、かつて魔王ハドラーを打ち倒した勇者とその仲間たちのアフターストーリーです。平和が訪れた世界が再び魔王の脅威に直面する。新たな勇者として選ばれた少年ダイが、ポップやマァムたちと共に冒険を繰り広げ、再び世界を救うために戦います。ドラクエシリーズを起点に独自ストーリーが展開され、個性的なキャラや魔法、技が繰り広げられ、ワクワクが止まらない名作です。もちろん単行本は全巻持っており、何回見直したか分かりません。
特に魔王ハドラーとダイ、そしてダイの父であるバランとの戦いのシーンは色褪せない感動の名シーン。ダイは重傷を負いながらも、ハドラーと戦おうとします。その姿を見た父・バランは自分が犠牲になる覚悟を決めて、ラリホーマ(催眠術)を使ってダイを強制的に眠らせます。バランは、ダイの寝顔を見ながら家族と過ごした日々に想いを巡らせました。戦士として絶大な戦闘力を持つ竜騎士だったバランですが、家族の前では不器用で足手纏いになることも。そんなバランの父親らしい姿…。『相変わらず…寝かしつけるのが下手だな…』というバランの台詞には涙を流さずにはいられません!!
「出典:「ドラゴンクエスト ダイの大冒険」アニメ公式/2022年12月21日午後7:05ツイート」
ハドラーって何者?
ハドラーを知らない貴方のために簡単に説明します!
ハドラーは 、同作のダークヒーローで、魔王軍の指導者です。かつて勇者アバンに倒されましたが、大魔王バーンによって復活!冷酷で野心的な性格でありながら、戦士としての誇りと忠誠心を持っています。作品を通じて『凶悪な魔王』から『誇り高きリーダー』に成長していく姿は、多くのファンを魅了しました。必殺技の『ベギラゴン』『超魔爆炎覇』は最高!
ちなみに、ハドラーは個人的に漫画キャラベスト3に入るくらい大好きなキャラです。ハドラー先生。
「出典:「ドラゴンクエスト ダイの大冒険」アニメ公式/2023年9月2日午前0:20ツイート」
強い絆を生むマネジメント!誇りある戦士ハドラーの姿に部下は忠誠心で応える!
「出典:ドラゴンクエスト ダイの大冒険 アニメ公式サイト/第17話『不死身の救世主』」
まずは、ハドラーの特徴的なマネジメント・コミュニケーションスタイルを挙げてみました。
ハドラーは作品初期と後期でキャラが大きく変化します。初期は暴力、強制、威圧、マイクロマネジメントで悪代官の極み。しかし、後期は初期と真逆なマネジメントです。
今回は後期ハドラーが社長だったら?を考察していきたいと思います。
- 忠誠心:強い絆を築き、それによって忠誠心を得る(親衛騎団のヒムの忠誠心ったらエグい)
- 誇り:自ら最前線に立ち、戦士としての誇りを示す(最後列から口だけ出すリーダーではない)
- 尊敬と信頼:恐怖による統制から、信頼と尊敬による統制へとシフト(とにかく目が優しいのよ)
- 共感と尊重:部下の意見を尊重し、共感を示しながら指導する(頭ごなしの否定がなくなった)・代表的なシーン
こうして列挙してみると、
ハドラーは誇りある戦士であり、部下に共感と尊敬を示し、信頼を持って統率する素晴らしいリーダーです!
名シーンから考察!ハドラーの理念がもたらしたチームに結束とは…!?
「出典:ドラゴンクエスト ダイの大冒険 アニメ公式サイト/第71話『真竜の闘い』」
ハドラーの思想・理念が素晴らしいチーム創りに生かされている代表的なシーンは、以下の通りです。
【ダイとの最終決戦・真竜の戦い】
最終局面のダイとハドラーの決戦。
すでにハドラー親衛騎団はダイの仲間との戦いに敗れ、ダイとハドラーの一騎打ちとなった。
そして、まさに戦いの火蓋が切られる時、ハドラーは全身に力をみなぎらせて叫びます。
「おまえたちの忠誠に・・・この一太刀で答える!!!!」
もう最高すぎる!!
この名言が、ハドラーの組織ビルディングの素晴らしさを表していると思うのです。
親衛騎団が敗れたことを知ったハドラーは・・・
「…全員…敗れたか…!親衛騎団!!ヒム!アルビナス!シグマ!よくやってくれた。…思えば魔王軍六大団長は最強のメンバーだった。だが、ダイたちに勝つことはできなかった・・・。指揮官であるオレの心に野望と保身以外の感情がなかったからだ・・・!おまえたちが一致団結して生命をかけてくれたことがこのオレが高みに立てた何よりの証に思えてならん。最後の最後で・・・オレは部下に恵まれた・・・!!さぁ いくぞっ!!!
おまえたちの忠誠に・・・この一太刀で答える!!!!」
もう、最高すぎるよハドラーさん、いや、ハドラー社長!!!
最初は鼻垂れ小僧で卑怯なことオンパレードなバカ魔王だったのに、主人公クラス以上に仲間を想い、慕い、そして成長し。めちゃちゃ付いて行きたくなる上司になってるやないか!
この戦い、ダイの必殺技『アバンストラッシュX』や『ギガストラッシュ』などの強烈な一撃で、ハドラーは敗れてしまいますが、読者に感動を与えたのはハドラーに間違いない!!
ハドラーの成長から学ぶ!思想と価値観のシンクロがもたらす組織エンゲージメントの最大化
「出典:ドラゴンクエスト ダイの大冒険 アニメ公式サイト/第68話『最後の挑戦』」
なぜ最初は鼻水タレ魔王だったハドラーがここまで成長し、組織を束ねることが出来たのでしょうか。
そもそもハドラー親衛騎団のメンバーは、ハドラーの思想や精神の影響を受けて生まれた存在です。
つまりは、理念を具現化して出来た仲間なのです。
思想や価値観などがシンクロしていることで、大前提としてとてつもないエンゲージメントが発生しています。ある意味自分そのもの。
しかし、理念だけがシンクロしていれば強い組織、エンゲージメントが生まれる訳ではありません。そこに必要なのは『言行一致』理念を体現していること。
口だけでは誰も付いて行きません。
ハドラーは親衛騎団を生み出した後も、その思想を体現するべくリーダーシップを発揮しています。だからこそ、部下である親衛騎団たちからの絶大な支持を集め、死を厭わないチームにしているのです。
理念が大事、理念との仲間とのシンクロが大事、そして言行一致が超大事ってことです。
【まとめ】最後にハドラーの思想をMVVにしてみた!
「出典:ドラゴンクエスト ダイの大冒険 アニメ公式サイト/第53話『ハドラーの挑戦』」
では、最後にハドラーの思想をミッション・ビジョン・バリューで表現してみたいと思います。
【ミッション】
- 師の決着 ※アバン、並びにアバンの使徒
【ビジョン】
- 生きるか死ぬか
【バリュー】
- 生命乃絆
- 地獄炎心
- 超魔生物的進化
少しでも面白かった!参考になった!って方は、ぜひまた遊びに来てください!
次回は、「もしもキングダムの王騎将軍が社長だったら?」の記事をお送りします!お楽しみに!
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