【MVV例】「もしもフリーザが社長だったら？」を全力考察してみたら、冷徹マネジメントに震撼した

「出典：【公式】ドラゴンボールオフィシャルサイト/フリーザは「素晴らしいリーダー」なのか。人材・組織の専門家が本気で検証してみた」

もしもフリーザが社長だったら…？

どんなマネジメントスタイルで、部下たちに対してはどんなコミュニケーションをとって組織統制していくのでしょうか。果たしてそのMVV(ミッション・ビジョン・バリュー)とは…！？気になったので、全力考察してみました。

あの小柄でかわいい(?)ルックスと、丁寧な敬語に不釣り合いな冷酷非道な発言の数々！

「もしこのままおめおめと逃げられてしまったとしたら、あなたに責任をとって死んでいただきますからね！」

ベジータが宇宙船を襲撃した時に手下であるザーボンに放ったあの台詞が脳裏に焼き付いて離れません。

そんなフリーザがマネジメントしたら、どんなマネジメントスタイルで、部下たちに対してはどんなコミュニケーションをとって組織統制していくのでしょうか。

それでは、全力考察スタートです！

そもそもフリーザって何者？

フリーザを知らない貴方のために簡単に説明します！　
フリーザは人気アニメ『ドラゴンボール』シリーズに登場する敵キャラです。宇宙の多くの惑星を支配する強大な帝王であり、その戦闘能力は530,000という異次元の強さ。ドラゴンボールシリーズの中で幾度となく登場し、サイヤ人や地球の戦士たちと死闘を繰り広げています。そんなフリーザは、実は宇宙で絶大な支配力を持つ超エリート一家の次男。父コルドも兄クウラも幾多の惑星を掌握する戦闘能力激ヤバの剛君。そんな家庭環境で育った影響か、フリーザの性格は、冷酷で残忍。目的を達成するためなら手段を選びません。彼の恐怖によって手下たちを従わせています。ちなみに、ドラゴンボールの世界では銃を持った農夫の戦闘能力はたったの「５」…。そんな世界線で『わたしの戦闘力は530000です』は恐怖以外の何者でもないことは容易に想像がつきます。

主な登場シーン

フリーザは『ドラゴンボールZ』フリーザ編のボスキャラとして登場します。ナメック星でのドラゴンボールを巡る戦いでは、地球の戦士たちやベジータ、最終的には孫悟空と対峙します。特に、孫悟空との激しい戦いは記憶に残る名シーンばかり。悟空はフリーザとの戦いによってスーパーサイヤ人に覚醒しました。フリーザは、『ドラゴンボール』シリーズにおいて欠かせないボスキャラであり、多くのファンに愛され続けています。

従来のイメージに一石を投じた革新的ボスキャラ「フリーザ」

「出典：【公式】ドラゴンボールオフィシャルサイト/フリーザは「素晴らしいリーダー」なのか。人材・組織の専門家が本気で検証してみた」

まずは、フリーザの特徴的なマネジメント・コミュニケーションスタイルを挙げてみました。

敬語や丁寧な言葉遣いで接し、「さん」付けで呼び部下や相手に対して敬意を払う（上機嫌の時）
優秀な部下とチームを自ら育成し、部下を決して種族や出身で差別しない”完全実力主義”（織田信長スタイル）
末端戦闘員の顔と名前まで完全に覚えている（日本電産永守さんばり）
最前線で指揮を執る現場至上主義（本田宗一郎スタイル）
部下に支給するための戦闘服やスカウター、治療のためのメディカルマシーンの開発、能力が伴わない部下に対しては光線銃などの武器も支給するなど、充実した福利厚生面の整備（上場企業もビックリ）
部下が大きな失敗しても挽回のチャンスを与える、ただしプレッシャーを与えることも忘れない（アメと鞭）
間違った提案をされた場合でも、相手のモチベーションを考え、頭ごなしに否定しない（器のデカさよ）
功績をあげた部下に対しては、功績以上の報酬を与える（キングダムに通じるわ）

こうして列挙してみると、フリーザは従来のボスキャラ（例：ラオウ/ピッコロ大魔王）のマストアイテムだったデカイ・怖い・暴言の「三種の神器」を一蹴する革新的なボスキャラであることに気づきます。

小さい・かわいい・敬語。この従来のボスキャラと真逆の「新三種の神器」が怖いのなんの。

敬語で「殺しますよ」が一番効きますわ。

容赦ない！恐怖で支配する統率マネジメント

「出典：【公式】ドラゴンボールオフィシャルサイト/フリーザは「素晴らしいリーダー」なのか。人材・組織の専門家が本気で検証してみた」

フリーザが特徴的なマネジメントスタイルを見せたのは、ナメック星でのサイヤ人との戦いやベジータとの戦いでのことです。

フリーザはナメック星でのサイヤ人との戦いで、ドラゴンボールを集めて永遠の命を手にするという自らの目的を達成するために、ザーボンやドドリアといった部下に厳しい命令を下しています。

例えば、ザーボンがなかなか任務から帰ってこないドドリアを心配する言葉を口にした後のフリーザの台詞がかなり怖いです。

「もういいです。あんなガキどもを捕まえられないようなバカはほっておきましょう」

上司が同僚に対してこんな発言をするところを聞いたら、震え上がりますよね。

その他にもフリーザは、部下がベジータを連れてくることができないことに苛立ち、次のような言葉を言い放っています。

「覚悟はよろしいですね。１時間経ってもベジータをここに連れてくることが
できなかったらこの私があなたを殺しますから…！」

もう、ここまでくるとパワハラとかいう次元じゃない！！！！！

フリーザのは目標を達成するために具体的で厳格な命令を下し、さらにその達成を徹底して要求します。そして、そして、成果を出せない部下に対しては容赦なく処罰を行い、恐怖をもって組織を牽引します。

それはまさに、THE.独裁者のマネジメントスタイル。

そして、敵に対しても容赦がない冷酷かつ皮肉なコメントを残しています。

例えば、ベジータとの戦いでフリーザは、ベジータがサイヤ人としてのプライドを持って立ち向かうことを嘲笑い、彼の努力を軽視しました。ベジータはこのフリーザの言葉によって涙しています。あのベジータが涙するなんて…！と困惑した読者も多かったことでしょう。

このようなフリーザの圧倒的な力を誇示するコミュニケーションスタイルは、部下や敵に対する威圧感を維持する手段として大いに機能していると言えます。

フリーザはKPIマネジメントの鬼！徹底したコントロールがエグい

「出典：【公式】ドラゴンボールオフィシャルサイト/フリーザは「素晴らしいリーダー」なのか。人材・組織の専門家が本気で検証してみた」

フリーザはドラゴンボールの収集という明確で具体的な目標を提示し、その過程で部下が自由に行動することを許さず、自らの指示に徹底して従わせています。

もしも部下が自立して行動しようとすれば、すぐに粛清。必要なら厳重な処罰を加えることも厭わない。

この徹底したコントロールによって、フリーザは組織内の統制と服従を保っているのです。

つまり、フリーザはKPIマネジメントの鬼！！！悪魔！！！

KPIマネジメントとは…？
「売上〇〇万円」「利益率〇％」といった最終目標（KGI）を達成するために、中間目標を決め、その進捗を管理すること。KPIは「Key Performance Indicator」の略で、日本語では「重要業績評価指標」と訳す。端的に表現すると「中間目標」。ゴールとなる目標数値を達成するために、ゴールまでのプロセスの中で定期的に業績を評価して達成状況を把握するために使用される。

普通に考えたら絶対に部下になりたくない。

でも、短期間で上場を目指す組織や V字回復が求められる組織フェーズにおいては、フリーザ的マネジメント・コミュニケーションスタイルが効いてくるかもしれません。

逆に、非上場の中小企業オーナーがこのスタイルだったら死ぬほどキツイことになるでしょう。なぜなら、組織内は効率優先主義となり、部下たちの創造性が完全に失われてしまうからです！