【MVV例】「もしもクロロ=ルシルフルが社長だったら?」を全力考察してみたら、自分より組織を活かすスタイルに痺れた…!

クロロ=ルシルフル

「出典:ジャンプチャンネル/『HUNTER×HUNTER』ヒソカ × クロロ PV(cv:浪川大輔、宮野真守)【冨樫義博展 -PUZZLE- 大阪・福岡巡回決定】

クロロ=ルシルフルといえば、

オレが許す 殺せ 邪魔する奴は残らずな

説明は以上だ 挑発するわけではなく100%オレが勝つ

派手に 殺(や)れ!!

といったセリフからもわかるように、冷徹と残虐さで敵を圧倒するカリスマ性溢れる幻影旅団の団長です。

そんなクロロ=ルシルフルが社長だったら?

それでは、全力考察スタートです!

『HUNTER×HUNTER』ってどんな物語?

『HUNTER×HUNTER』は、少年ゴン=フリークスがハンターとして失踪した父ジンを探す冒険物語です。ハンター試験や仲間との絆、強敵との対決などが、「念能力」や複雑なキャラクター設定、壮大なストーリー展開によって描かれています。残酷な描写や深いテーマ性も魅力の一つです。あの幽遊白書でお馴染みの冨樫義博先生の作品です。

『HUNTER×HUNTER』には感動の名言が多数出てきますが、ゴンの『友達になるのにだって資格なんていらない!!』(純粋で心に響く言葉。ゴンの無邪気さとキルアへの友情と愛を感じる!)や、ネテロの『感謝するぜ お前と出会えた これまでの全てに!!!』(キメラアントの王・メルエムとの戦いでの言葉、かっけーぜ会長!!)、クラピカの『だます方が悪いに決まっている』(レオリオを騙したトンパへの痛烈な一言。クラピカの正義心がここから垣間見える!)など、挙げ始めればキリがないほど名シーン・名言だらけです!最高だぜハンターハンター!

ハンター×ハンター

「出典:HUNTER×HUNTER1/冨樫義博集英社-SHUEISHA-

クロロ=ルシルフルって何者?

クロロ=ルシルフルを知らない貴方のために簡単に説明します!
クロロは、幻影旅団(通称:クモ)の創設者兼団長であり、鋭い思考力と洞察力を持つ特質系能力者です。冷徹で無慈悲な性格ながら、団員には強い仲間意識を持っています。普段は本を読み耽り、オールバックの髪型と十字架の刺青が特徴のイケメン。ゼノやシルバとの戦闘経験を持ち、クラピカの念により能力を封じられたこともあります。ヒソカとの因縁も深い。天空闘技場のフロアマスターでもあります。

明確な組織ルールが鍵!?クロロ=ルシルフルのマネジメントスタイル

クロロ=ルシルフル

「出典:ジャンプチャンネル/『HUNTER×HUNTER』ヒソカ × クロロ PV(cv:浪川大輔、宮野真守)【冨樫義博展 -PUZZLE- 大阪・福岡巡回決定】

まずは、クロロ=ルシルフルの特徴的なマネジメント・コミュニケーションスタイルを挙げてみました。

1.役割責任権限の明確化

幻影旅団のリーダーとして、メンバーの役割を明確にします。また各メンバーがプロとして自律的に行動できるよう、マイクロマネジメントを避け自由な裁量を許容しています。

例えば、「見極めを誤るな。オレの命令は最優先だが、オレを最優先に生かすことはない。オレも旅団(クモ)の一部。生かすべきは個人ではなく旅団(クモ)。それを忘れるな」と言っています。この名言は、クロロが旅団全体の利益を最優先し、個々の役割と責任を明確にすることで、メンバーが自律的に行動しやすい環境を作っていることを示しています。クロロはリーダーとしての自分の役割を理解しながら、メンバーにも明確な役割と責任を与え、全体の調和と効率を高めています。

2.丁寧な背景説明

クロロはメンバーに対しても命令の背景や理由を丁寧に説明し、納得させることで強い信頼関係を築いています。背景説明を重視することで、メンバーがクロロの意図を理解しやすくなり、自律的に行動できる環境を整えています。これにより、チームの一体感と効率を高め、組織全体の目標達成に貢献しています。

また、クロロは団員とのフラットで親密なコミュニケーションを通じて、チームの一体感を高めています。

3.ルール設定

クロロの「旅団(クモ)では、オレが頭でお前達は手足。手足は頭の指令に対して忠実に動くのが大原則だ。……が、それは機能としての話で生死での話ではない。例えば、頭(オレ)が死んでも誰かが跡を継げばいい。場合によっては頭より足の方が大事な時もあるだろう」という言葉からもわかるように、幻影旅団は明確なルールと役割分担に基づく組織です。メンバー同士の衝突を避けるために団員同士のマジ切れ(=戦闘行為)は御法度というルールを設け、必要最低限の統制を行い、メンバーの自由と組織の安定を両立させています。

圧倒的戦闘力の個人事業主的な集団である幻影旅団をまとめるには素晴らしいマネジメントです!

こうして列挙してみると、クロロは個性豊かな凄腕の念使いを束ねるほどの力量を持った優れたリーダーと言えそうです!

「見極めを誤るな。オレの命令は最優先、だがオレを最優先に生かすことはない」

確かにこんなこと言われたら、部下も惚れ込んじゃいますよね。

あの名シーンから考察!幻影旅団から学ぶ組織の難しさとは…?

クロロ=ルシルフル

「出典:ジャンプチャンネル/『HUNTER×HUNTER』ヒソカ × クロロ PV(cv:浪川大輔、宮野真守)【冨樫義博展 -PUZZLE- 大阪・福岡巡回決定】

クロロが幻影旅団での役割をハッキリさせることで組織化が功する事例を見ていきましょう。

ウヴォーギンが殺された後…】

(単行本11巻・12巻周辺)

幻影旅団メンバーのウヴォーギンが敵の鎖野郎(クラピカ)に殺されてしまった後のシーンです。クロロは報復せずに引き上げるようメンバー達に命令します。しかし、ノブナガは仇を討ちたいと反論します。

クロロ「シズク、パク、シャルは主に情報・処理部隊。オレ達全員の行動を補佐する生命線だ。」

ノブナガ「…」

クロロ「ちがうか。こいつらの補佐になってるのがお前の役目じゃないのか?」

ノブナガ: 「…」

クロロ「オレとお前、どっちだ? 旅団の立場を忘れてダダをこねてんのは。」

ノブナガ「…」

クロロ「何か言うことはあるか?」

ノブナガ「ねェよ…」

そう!ノブナガは何も言えなかった!いや、むしろ一言くらい言い返してくれ、天下の武将よ!!!w

クロロは冷静に戦略的な理由(敵の強さ、旅団のリスク)を説明し、復讐よりも団の安全を優先する必要性を説得します。そして、ノブナガは最終的に納得し、クロロの命令に従います。つまり、このシーンは、クロロのリーダーシップと団員たちとの信頼関係が描かれているんですね。

しかし、この後旅団は鎖野郎によって壊滅状態にまで追い込まれてしまいます。

なぜ徹底したマネジメントを実施していたのに壊滅状態にまで陥ってしまったのでしょうか。

クロロによるチームマネジメントや組織ルールは完璧だったはず…。

実は、ウヴォーギンの死後、鎖野郎はクロロを捕らえることに成功します。その結果、メンバーは「生存の優先順位は団長ではなく旅団そのもの」という組織の絶対的行動原則よりも、人として慕うクロロへの「情」を優先させ、助け出そうと奔走します。結果、メンバーのパクノダは命を落とし、旅団は壊滅状態にまで追い込まれてしまったのです。

組織を統率する上で、ルールは必要不可欠です。

同時に、メンバー間の信頼関係も組織の一体感や効率性を高める上では必要不可欠です。

しかし、信頼関係は「情」を生みます。そして、ルールと「情」のバランスの取り方は永遠の命題と言って良いほど難しいです。

組織は個々のメンバーが集まって形成されるものであり、個々の感情や行動は組織全体に大きな影響を与えます。でも、人間は1人では生きられません。人間は原始時代から集団で群れをなす生き物です。しかし、現代社会の人間の悩みの99%は人間関係…。つまり、人間は集まることを求め続けるのに、集まることによって悩み、時には組織の崩壊すら招くという奇妙な生き物なのです。

今回ご紹介したシーンはまさに、組織における難しさを学ぶことができる素晴らしい事例です。

人間が集まる組織って、本当に難しいよね!

スタートアップCEOに!?クロロ流マネジメントは適所適材!

クロロ=ルシルフル

「出典:ジャンプチャンネル/『HUNTER×HUNTER』ヒソカ × クロロ PV(cv:浪川大輔、宮野真守)【冨樫義博展 -PUZZLE- 大阪・福岡巡回決定】

クロロ=ルシルフルのマネジメントは、以下の3つの特徴があると前述しました。

①役割責任権限の明確化

②丁寧な背景説明

③ルール設定

クロロは地位の上下関係ではなく、役割の違いで人を配置し機能化させています。

適材適所ではなく適所適材。

個人の能力を見て、場所を配置するケースはしばしば見かけますが、本質的に組織では場所に対して適切な人を配置するのがセオリーです。

そんなクロロがCEOとして適切な組織フェーズは、IT・テクノロジー界隈のスタートアップだと推察されます。特にEarly stageのPMF前後がベストではないでしょうか。

スタートアップのCEOにクロロ…めちゃ面白そうで入社したい!

【まとめ】最後にクロロ=ルシルフルの思想をMVVにしてみた!

クロロ=ルシルフル

「出典:ジャンプチャンネル/『HUNTER×HUNTER』ヒソカ × クロロ PV(cv:浪川大輔、宮野真守)【冨樫義博展 -PUZZLE- 大阪・福岡巡回決定】

では、最後にクロロ=ルシルフルの思想をミッション・ビジョン・バリューで表現してみたいと思います。

【ミッション】

  • 全てを奪う

【ビジョン】

  • 無敵の蜘蛛

【バリュー】

  • 組織が優先
  • 結果が全て、やり方自由
  • 心理的フラット

少しでも面白かった!参考になった!って方は、ぜひまた遊びに来てください!

次回は、「もしも『NARUTO』のはたけカカシが社長だったら…?」の記事をお送りします!お楽しみに!

参考URL:https://mangakawiki.com/archives/5764/https://meigenkakugen.net/chrollo-lucilfer/

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