株式会社鳥井

株式会社鳥井様 MVV策定編

ミッション・ビジョン・バリュー
策定インタビュー

代表取締役 鳥井 洋介氏 


背景・課題

・経営者の意思が社員に行き届かなくなっていた。
・組織内での方向性や指針にまとまりがない。
・経営者自身の考え方や方針がブレていた。
・組織拡大に伴い「らしさ」を脇に置いていた。

・経営者が創業時の「らしさ」を取り戻した。
・社風の刷新に弾みがついた。
・理念の共有で採用・定着率の向上へ期待できる。
・組織全体の行動指針として機能している。


会社紹介

弊社は1959年に大阪鴫野にて塗装業として創業しました。現在は溶剤塗装と粉体塗装をメインに様々な素材の表面を塗装する専門メーカーです。大物部材から電子部品の小物部材まで最適な塗装法を選択しお客様のニーズにお応えしています。私は三代目の経営者として事業を承継しております。

Singerly株式会社との出会いは?

全く知らない会社(Singerly)から急に直筆のポエムと手紙が送られてきました(笑)その内容に感動した!という訳ではないのですが、このポエムを送ってくる営業スタイルがめちゃくちゃ画期的だと思いました。この発想はすごいな!と思いすぐにアポイント調整を総務部に依頼しました。それが最初の出会いですね。

※ポエム:社名の「あいうえお作文」を色紙に書いたもの

なぜミッション・ビジョン・バリュー
を策定することになったのか?

最初は私一人からスタートして、徐々に80名ほどの会社に成長しました。最初の約20〜30人の規模の時は、私の思いが社員全員にしっかり伝わって、みなが同じ方向を向いて一致団結していました。しかし、社員が30人を超えたころから、私の意思がうまく伝わらなくなりました。その解決策を探しているとき、ある人が「ミッション・ビジョン・バリューが大切だよ。会社の方針を社員にしっかり示して、それに沿った方法で進むべきで」とアドバイスをしてくれました。それを聞いたのは約3年前のことで、その時は忙しくて具体的な計画を立てるまでは出来ませんでした。その後、従業員が約60人になると、社員間のまとまりがなくなってしまいました。私の責任ではありますが、バラバラで、役員たちを毎週集めては会議をしていました。でも結局は解決策が見つからず困っていたとき、ミッション・ビジョン・バリューを策定する会社のSingerlyさんから提案が届きました。時間的には厳しい状況でしたが、「やろう!」と思える最高のタイミングでした。

策定前の会社の課題は?

株式会社鳥井

まず、私自身がブレていました。会社の規模を大きくすることに重点を置いた結果、新しく入った社員に対して甘い態度を取ってしまったのです。本来なら許してはいけないことを許してしまうなど、方針がブレていました。

策定中の思い出

感動っていう意味で言うと、すごくブレていましたね。
30人でみんなでこうするぞ!って言っていた時と比べると、50人くらの時に塗装屋らしくない塗装。一般論は無視!という鳥井のスタイルだったのが、気づけば普通の会社になっていて。それでも大きくなることで普通の会社になることは仕方のないことだと自分の中で諦めていることもある。でも奧田さんとミッション・ビジョン・バリュー策定している中でやっぱり鳥井の尖っている、いくぞー!みたいな感じやな!と思えました。

『感動を与える』という意味では会社の方針がブレていました。30人の時は皆で一緒に目標に向かって進んでいました。しかし、従業員が50人になると、従来の「塗装屋らしくない塗装屋」や「一般論は無視しよう」という私たち独自のスタイルが薄れ、自分たちらしくない会社に変わってしまいました。組織の規模が大きくなるにつれて、自分たちらしさを捨てないといけない、避けられないことだと諦めかけていました。
しかし、奧田さんと一緒にミッション・ビジョン・バリューを策定している過程で、私たちの会社の独特な魅力、つまり自分たちらしさである「尖ったスタイル」や「前に進むエネルギー」がまだまだ生きていることに気づきました。

策定後の変化

以前のような尖りを武器にした自分を取り戻しました。
昭和時代は今の世の中からは二世代前の時代ではありますが、私たちの会社には昔ながらの思想やイズムを大切にする若い社員が多いです。これからは役員陣を巻き込み、私たちの独自性、つまり『鳥井らしさ』を取り戻していきたいと思っています。

ミッション・ビジョン・バリューを
策定して良かったと思う瞬間

部長や課長とは月一回とか仕事でも絡むことがよくありますけど、それ以下の人たちに対して僕が言葉で言うだけじゃなくて、文字にして掲げることでより浸透しやすいと思います。
タイムカードがどうとか、1分も残業がどうかとか、どっちでもいいよ!みたいなことがあるのですよ。それに結構僕らの時間を取られているのですよね。でもそういうミッション・ビジョン・バリューを掲げることでそういう無駄なやつが減るし、同じ意思や同じ方向を向く人をより入れやすくなる。面接の時を掲げれば、こんな会社いややわっていう。そこが今はまだ浸透していないので、人間関係がいいとか、お給料面で入社してきてくれるのですけど、これを提示出来れば入りにくくはなるかも知れないですけど定着はいいと思います。

部長や課長とは月に一度は仕事で関わることが多いですが、現場の社員たちに対しては口頭で伝えるだけではなく、文字で明記し掲示することで、私たちの考え方がより伝わりやすくなると思います。例えばタイムカードの管理や僅かな残業についてのような細かいことに、意外と多くの時間が取られてしまっています。しかし、ミッション・ビジョン・バリューを明確にすることで、同じ考え方や目指す方向を持つ人を採用しやすくなります。面接の時にこれを提示すれば、「こんな会社は嫌だ」と感じる人もいるかもしれませんが、それはまだミッション・ビジョン・バリューが浸透していないから。現在は人間関係の良さや給料面をアピールして人を採用しています。この方針をハッキリさせることで入社する人は減るかもしれませんが、価値観に共感した人が入社するので定着率は良くなると思います。

株式会社鳥井のミッション・ビジョン・バリューについて

株式会社鳥井

お気に入りの部分はどこですか?

Valueの”漢気たれ”ですね。これは女男の男という意味ではありません。周りから惚れられる、周囲を気持ち良くさせることが出来る人間であれ!という意味を込めています。
仕事が出来る云々よりも人として一番基本的な所です。会社の中にこのような資質を持たない人が一人でもいると、会社全体に悪影響を及ぼす可能性があると思うから、このバリューが一番大事だと思っています。

ビジョンに込めた想いはなんですか?
“天下色人”

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ビジョン:天下色人 
株式会社鳥井

現在は関西で事業を展開していますが、私たちの計画では、5年後に東京、その次の5年後に九州、さらにその次の5年後には海外に進出する予定です。しかし、私たちの仕事は職人業で、今の世の中ではITやコンピュータ関連の業界が注目されています。
過去、経済成長期にはトンネルを掘る職人たちがいましたが本当にかっこよかった。でも現在、職人という職業は、「頭が悪い」「学歴がない」「給料が低い」といったネガティブなイメージを持たれがちです。しかし、私たちは「かっこいい職人」というイメージを日本から世界に塗っていきたいと思っています。

Singerly流ミッション・ビジョン・バリュー策定について

私たちの経営理念は他にはない、独自のものです。ミッション・ビジョン・バリューを見れば「鳥井」という会社名が思い浮かぶほど特徴的です。鳥井のミッション、ビジョン、バリューを見た人人たちからは「めっちゃ鳥井らしいね!」と言われることが多いです。これを作る過程も本当に楽しかったです。他にはないユニークな理念ですから。
逆に一般的な経営理念を求めている企業には、Singerlyさんはオススメではないですね。自分たちらしさを武器に、生き残って勝ち抜くことを目指す企業さんなら、ぜひSingerlyさんでミッション・ビジョン・バリューを策定をしてみてください。


株式会社 鳥井
ミッション・ビジョン・バリュー

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