株式会社クレハ

株式会社クレハ 樹脂加工研究所様 MVV浸透編

ミッション・ビジョン・バリュー
浸透インタビュー

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【写真】左:樹脂加工研究所 三枝 孝拓様  中:樹脂加工研究所 伊藤 大輔様   右:樹脂加工研究所 山口 慧様 


背景・課題

・個人やチームの目標はあるが方向性はバラバラで足並みが揃っていなかった。
・ミッション・ビジョン・バリューへの理解が乏しく、策定内容を共有するも同様に理解度が低かった。
・仕事以外の会話や好き嫌いの話はなく、所員たちの相互共感が乏しい状況だった。

・MVVを何度も共有し続けることで価値観が一致し、目指す方向性の足並みが揃うようになった。
・組織内のコミュニケーションが活発化し、一体感が生まれた。
・日常の仕事でMVVを思い出しながら行動できるようになり、MVVが行動の指針となっていった。


伊藤氏: 株式会社クレハの樹脂加工研究所(以下、KRP)の伊藤と申します。
こちらの研究所では樹脂成形加工の技術を活用して、クレハ独自の技術で開発された樹脂製品の改良や、付加価値の高い加工製品への研究開発を進めております。所員は約80名程度で和気あいあいとした研究所です。

SingerlyとKRPとの出会い

三枝氏:それは衝撃でしたね、本当に。最初の出会いはひとりの青年がやってきて、関西弁で、『ミッション・ビジョン・バリュー(以下、MVV)だ!』と言い始めた時はどうしようかなと思いましたけど、これが私たちの最初の出会いじゃないかなと思いますね。

奧田(Singerly):その青年は私ですか?笑 

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三枝氏:そうそうそう、奧田さんですけどね。笑 

奧田:そういう衝撃の出会いがスタートだったということですね。 

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樹脂加工研究所のMVVを初めて見た時の印象

山口氏:MVVという言葉自体はビジネス書などにも載っているので 言葉自体は知っていました。ただ、それらの深い意味や意義は理解できていなかったので、 これからどのような取り組みになるのか、とワクワクしたのを覚えています。

伊藤氏:正直、何をやっているのだろう・・・みたいな。笑
その目的や意味が分からなかったので、なぜビジョンの絵を描いているのかな・・・みたいな感じではありましたね。

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三枝氏:私も「MVVの言葉の意味」を最初に聞いたときは、すぐには理解出来ず、所長の鈴木と副所長の山崎で何をやっているのだろうなと思っていました。 その後、継続した対話を続ける中で、その意味や意義を理解することが出来ましたね。

山口氏:私はMVV策定プロジェクトの途中までは関わっていたので、組織の理念を言葉にすることは知っていたのですが、まさか絵を描いているとは知らなかったですね。

MVV浸透実施前の組織について

奧田:今回のMVV浸透プロジェクトはグループリーダーを中心に実施して参りましたが、実施する前の組織状態や特徴などは振り返ってみるといかがでしたか?

三枝氏: 奥田さんも気づかれたと思うのですが、各チームの雰囲気は比較的に良く、仲も良いと感じていました。 ただチームで何かをやろうとした時に、目指すべき方向がバラバラだった気がしますね。

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奧田:チームの雰囲気が良く、仲も良いものの、 目指すべき方向があっちこっちへブレて 定まっていない状況ですね。そのような時にチームにはどのような弊害が生じましたか?

三枝氏:やはりチームで物事を決めて進めることが多いので『ここに向かって行こう!』と言った時に足並みが揃わない、そんなことが起きますよね。思うように前に進まないですね。

浸透プロジェクトにおける感動や苦労

山口氏:苦労話はあまりなかったですね。むしろ浸透活動の中で感動したことは、いっしょにはたらく上司や先輩方の 仕事における喜怒哀楽ストーリーや、未来のビジョンに対する考え方を知れたことですね。これまで知らない、聞いたことがない話が多かったので、色々な経験を知ることを 通じて今の皆さんがいるのだな・・・ということに気づき、すごく感動しました。

奧田:普段は皆さん同じ研究所に勤めていて関わる距離が近いのに、仕事や仕事以外の喜怒哀楽やお互いの好き嫌いについて共有する機会はないものですか?

三枝氏:個人単位の付き合いの中でそのような話をする時もあります。ただ、そういう機会は少なくなってきていて、表面的な話が増えてきたかなと思います。

伊藤氏:昔は仕事以外の会話やお互いの好き嫌いの話は結構していました。私は海外に駐在していたのですが、駐在先から研究所に戻ってきた時に、雰囲気が以前とは変わっていました。例えば『ご飯行こう!』とか、そういうのはなかったですね。お互いに尊重はしているものの、干渉はしないような雰囲気というか、コミュニケーションを取る雰囲気ではなかったですね。MVV活動をキッカケに声を掛けやすくなりました。

浸透プロジェクトを通じての変化

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奧田:今回はグループリーダーを中心に浸透活動に取り組んでいますが、このプロジェクトを通じて「変わった」と言うポイントをお聞きしたいです。

伊藤氏:割と堅めに真面目に取り組もうと思っていたのですが、やはり「好き嫌い」を出しても良いということで思い切って自己開示に挑戦しましたね。グループリーダー皆で同じ土台に乗り、同じ目標を共有出来たことで、チーム作りや目標に向かうことが明確になったと思います。

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奧田:先ほど三枝さんが仰っていた「方向性がバラバラ」という状態から、「解像度が高い同一の方向性」が見えてきたという感じだといえますね。

山口氏:今回のプロジェクトはとても涵養な取り組みだと思っていて、徐々に変わっていく印象がありましたが、プロジェクトの始めと終わりでは、グループリーダーたちの「元気度合」が大きく変わったなと思いました。『あれ?お互いに話し合えているじゃん』とふと気づくことがありましたね。

三枝氏:浸透プロジェクトを進めていく中で、どんどん一体感が生まれてきた気がします。価値観を共有することで目指すべき方向性が同じになって来ました。最初の頃の組織と比べてだいぶ変わったなという印象がありますね。

奧田:まさに『変身』とはこの事ですね。 

MVVが必要だと感じる瞬間

三枝氏:どうしても研究開発に従事しているので、物事の考え方がロジカルになってしまいます。だからこそ、「Poly-Magical eARTh!」 というビジョンのコトバにもありますが、「マジカル」っていう言葉がすごく気に入っていて、「ロジカル」だけではなく「マジカル」でしか表せないものも描くことがとても大切、そして、それを皆に共有するのが必要だなと思います。

Singerly流MVVの魅力

山口氏:一言でいうと、やっぱり「言葉遣い」。自分たちでは絶対発想しないようなコトバを紡ぎ出してくれるので、とても記憶に残ります。またそれらを「体験」することでMVVに対する愛着がより強くなってくると思います。

あなたにとってMVVとは?

伊藤氏:「心の糧」ですね。これまで、自分自身に対しても、他人に対しても、自分のやりたいこと・伝えたいことを、カチッと考えすぎだったと思います。 もうちょっと自分自身が楽になれる、みたいなイメージで捉えて、人に伝えたり自分を理解したりということで、より「わかりやすい人生」になりました。

MVVを思い出す瞬間

山口氏:仕事場でワイワイと盛り上がっている瞬間や、仕事の話をしている 時に『これってMVVで言うとこういう感じだよな』と、思い出しながら話をすると、 それもやっぱり体験になって、記憶がより深まりますね。

MVVの中で一番好きな言葉

三枝氏:私が好きな言葉は「競創価光で感導を,」ですね。 メーカーでものづくりをする時の気持ちは、夢や希望を我々の製品を通して届けたいという気持ちがあります。それにぴったりのミッションが「競創価光で感導を,」なんです。あとは最後のコロンが好きなんですよ。コロンは『感動して涙する』という意味があるのですが、それができるのは技術者妙利に尽きるといったところで、一番好きな言葉ですね。

伊藤氏:私は「無限バーナー」です。なぜ今まで研究開発を続けてこれたかというと、 それはシンプルに『知的な要求』、つまり、自分の知らないことを知りたいという、「好奇心」を持ち続けられたからだと思っています。 歳をとっても「無限バーナー」を燃やし続けられるので気に入っていますね。

山口氏:私も「情熱」という意味で「無限バーナー」という言葉が好きです。ただ、伊藤さんも好きと挙げられたので、もう一つあげるとしたら「架蜜ボンド」ですね。 今までずっと一人で仕事をしている感覚 ・・・みたいな悩みがあったのですが、先輩や同僚の方に助けていただいて「チームで仕事をする」経験ができました。その経験と併せて、この言葉は凄く大切な言葉になりました。

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