株式会社カジトル様 MVV策定編

ミッション・ビジョン・バリュー

策定インタビュー

代表取締役社長 田中 慎二氏


策定


背景・課題

・営業や採用の際に競合他社との差別化だけでなく、「我々は何を実現したい会社なのか」という存在意義が必要だった。

・社員一人ひとりが組織の一員としてではなく個人事業主の延長戦で仕事をしており、サービスの品質基準や業務における判断の基準が曖昧であったため、社員によってブレが生じていた。

・重要な意思決定を行う際に、個人の価値観で判断してしまうため、組織のありたい姿からズレてしまっていた。

・ミッション・ビジョン・バリューの策定により、社員が組織の一員としての意識を持ち、一体感が強まった。

・業務や重要な意思決定時に、明確な基準が生まれ、社員が迷わずに判断できるようになった。

・会社説明などの集客イベントで、自社の特徴や存在意義を的確に表現できるようになった。


会社紹介

株式会社カジトルは、フリーランスのエンジニア紹介サービス、ITコンサルティングやプロジェクトマネジメント、開発・インフラ分野でのエンジニア紹介サービスを展開する企業です。主にフリーランスを市場から集客し、フリーランスを必要とする企業に紹介するビジネスを行っています。また、フリーランスという働き方を支援し、その魅力を発信するサービスを開発し、フリーランスという選択が当たり前になる世の中を目指しています。

Singerly株式会社との出会いは?

Singerly代表の奥田さんは、前職の同僚で後輩です。部署は違いましたが、奥田さんの営業は熱く、その声や熱量は自分の部署にまで吹き込んでくる感覚がありました。会社の飲み会で親しくなり、食事やカラオケにも行く仲でした。

その後、お互い起業してから再会し、Singerlyと出会いました。

なぜミッション・ビジョン・バリュー
を策定することになったのか?

起業して事業をやっていく時に、「何のために我々は存在するんだっけ」と問われる場面が思ってた以上にありました。例えば、営業や採用をしていく中でも、何万社もある競合他社との差別化はもちろん、「我々は何を実現したい会社なのか」という存在意義が必要です。

そういった中で 、Singerlyの「自分たち“らしさ”を突き詰めて、言語化していく」というMVV策定のサービスが、弊社の今のステージに非常に必要だと感じ、サービスの提供を依頼しました。

策定前の会社の課題は?

課題感としては、社員一人ひとりが組織の一員としてではなく個人事業主の延長戦でただ仕事をして、忙しくしているという感じだったことです。

サービスの品質基準や、業務における判断の基準が曖昧だったため、社員によってブレが生じていたと思います。

策定中の思い出

まず、通常業務を行いながらMVV策定のための時間を割くことが大変でした。私だけでなく、メンバー全員で参加していたので、スケジュール調整には苦労しました。

また、頭の中のイメージを言語化するのも難しかったです。今まで自分の想像を超えるような言葉選びや言葉遊びがMVV策定には必要になるので、適切な言葉をひねり出すのは大変でした。

でも、社員同士で議論を重ねる中で、みんなが納得する、腑に落ちる言葉がぽっと出てきた瞬間は感動しましたね。みんなで「それいいね」という話になって。やっぱり自分たちが表現したかったことをしっくりくる言葉にできたことは嬉しかったです。

株式会社カジトルのミッション・ビジョン・バリューについて

ミッション:革命的自由への船出

私たちのミッションは「革命的自由への船出」です。

「革命的自由への船出」とは、「こうあらねばならない」「こうあるべき」と自分を縛っている価値観から解放され、少しどころではなく180度価値観が変わるほどの自由を手にしてほしいという想いを「革命的自由」という言葉で表現しています。

我々はフリーランスという選択肢を取り、自由を追求していく方々の船出をお手伝いし、その人口を増やしたいという想いを込めて、「革命的自由への船出」というミッションを設定しました。

ビジョン:無重力フリーランス時代

ビジョンは「無重力フリーランス時代」です。

我々はフリーランスが当たり前になる社会の実現を目指しています。これはフリーランスという新しい働き方を実現する方々が増え、無重力の宇宙空間で浮き上がるほどの革命的自由を手に入れる世界を表現しています。

ビジョンイラストでは、フリーランスの方々が地球から宇宙空間にどんどん飛び出していって、そこで新しい星を作ったり、遊んだりしている楽しげな様子を描きました。

バリュー:

Be宇宙人

「奇を衒う」という言葉があるように、人と違う道を選ぶことを楽しみ、むしろ、人と違う道を選択していこうよという想いを表現しました。

・決断から始めよ

決断が、人生の舵を取る。私はそう考えているので、何かを始める時には自分で決断し、責任を取りたいと思っています。そういった価値観を社内でも大事にしていきたいと感じ、この言葉を設定しました。

・この一瞬に愛を込める

メールや電話などを含めた日々の何気ない業務も、一つ一つ愛情を込めてやりましょうと謳っています。多忙な中では、行動や発言が雑になることは必ず起こってしまうことです。だからこそ、そんな時に手を止めて「我々ってどういう価値観で働きたいんだっけ」と振り返ることができる「この一瞬に愛を込める」という言葉をバリューにしようと思いました。

・オタクシナジー

「オタクシナジー」は、価値観の違う人と一緒に仕事をすることで、新しい価値を創造しようという思いを込めました。いろんな個性が集まることで、誰も考えなかったような面白い発想が生まれて、大きな成果に繋がる。これは働く上での大きな面白みの一つだと感じています。

・遠慮なきアウトプット

発言する時に「これを言ったら批判されるんじゃないか」「これを言ったら馬鹿だと思われるんじゃないか」といった気持ちが先行して、言いたいことが言えなくなってしまう瞬間があると思います。

でも、 躊躇して飲み込んだ言葉の中に、新しいアイデアや本音が埋まっていることがあります。だからこそ、言いたいことはできるだけ アウトプットして、そのアウトプット自体を称賛し合う。そんな組織文化を築きたいと私を含めた多くのメンバーが考えていたので、「遠慮なきアウトプット」というバリューを設定しました。

コンセプト:「さあ、人生の舵を取れ」

「人生の舵を取れ」とは、他人が決めた価値観を生きるのではなく、一人ひとりが「自分はこう思う、こうありたい 」という思いを持って、自分で決断して生きていこうというスローガンです。

私は30代半ばくらいになってから、「どう生きるか」を自分で決めることができました。でも、もっと若い年代や、定年前後の50代や60代でも、新しいことに挑戦して「人生の舵を取る」ことはできると思っています。

どんなに優秀な方でも、今までと違う選択をしたり、規定のレールから外れたりする時には、勇気を振り絞らなければいけません。弊社はそういった方の背中を押せるような会社でありたいと思っています。年齢や国籍、性別に関わらず、人生を主体的に生きる人が増えれば、社会をもっと良くなるはずです。

「人生の舵を取る」方々を支援したい。「人生の舵を取る」人をもっと増やしたい。そんな想いを込めて、「さあ、人生の舵を取れ」というコンセプトにしました。

一番気に入っている言葉は?

私が一番気に入っている言葉は「Be宇宙人」です。

「Be宇宙人」は、一般的なレールから外れる、普通ではない選択をネガティブな意味ではなくて、とてもポジティブな意味で解釈している言葉です。フリーランスを選択することは、今はまだ少数派で、メインストリームから外れる行動に見られがちすが、全くそうではなくて、自分の主体性を発揮する非常にポジティブな判断です。

そういった意味で「Be宇宙人」は、自社のビジネスに合ってるし、我々のありたい姿なので非常に気に入っています。

ミッション・ビジョン・バリュー策定後の変化

わかりやすい変化としては、集客をする会社説明などのイベント時に、我々らしさを的確に表現できるようになりました。

また、社員の間で何かを判断する時に、明確な基準となる考え方とあり方の軸が生まれたので、判断に迷わなくなりました。これも大きな変化だと思います。

ミッション・ビジョン・バリューが必要だと感じる瞬間

ミッション・ビジョン・バリューを必要だと感じる瞬間は、重要な意思決定をする時です。

正しいか、正しくないかを個人の価値観で判断してしまうと、組織のありたい姿からどうしてもズレていきます。もしミッション・ビジョン・バリューという明確な判断軸があれば、誰が判断しても、会社として正しい決定をすることができます。

そういった意味では、MVVは組織に必要だと思います。

Singerlyのミッション・ビジョン・バリューの魅力

SingerlyのMVV策定は、人の脳に残るトリッキーな言葉選びを大事にしているところが魅力だと思います。また、「自分たち“らしさ”とは何か」「アイデンティティーとは何か」「あるべき姿とは何か」といったこと深く哲学するので、改めて自社について考えさせられます。

だから、本当に腹落ちしたミッション・ビジョン・バリューを作ることができます。そして、Singerlyはそうやって作り上げたMVVをどのように発信していくかも重要視しているMVVコンサルティングなので、安心して依頼できると思います。

ミッション・ビジョン・バリューがない組織について

ミッション・ビジョン・バリューがない組織は、もったいないと思います。MVVによってチームが一丸となることで、仕事のパフォーマンスが上がったり、楽しくなったり、職場の雰囲気が良くなったりすることが期待できるからです。

MVVがなければ、組織は同じベクトルに向かっていく力を十分に発揮できないと思います。

もちろんMVV策定は大変な作業ですが、少し通常業務の手を止めて、改めて自分たちのアイデンティティーや、会社としてありたい姿、社員一人ひとりのありたい姿などを考え、言語化していくことは組織にとって非常に意義のあることです。ミッション・ビジョン・バリューがない組織には、ぜひおすすめしたいですね。


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